社長向け

営業戦略がないコインランドリーのIT活用

営業戦略がないと思われるIT活用失敗事例です。

ウチの近所のはなしです。3つのコインランドリーがあります。

前提として、

  • 家からの距離は同じ
  • 洗濯機の製造メーカーは同じ

とします。

A.他より台数が多く、少し安い

十分な大きさの洗濯機が15台ほど設置してあります。他と比べると200円くらい安いので、 ユーザーの利用率は高めです。

B.毛布や布団が洗える大きめの機械あり

A.より価格は高いですが、大きめのサイズを洗える洗濯機が2台あります。A.と同じ普通サイズの洗濯機が5台ほどでこちらも。 A.より200円程割高。

C.インターネットで利用状況が確認可能

A.と同じ普通サイズの洗濯機が5台。インターネットから利用状況がわかる以外は、メリットと感じるような特徴はない。



あなたならどれを選びますか?まさに一長一短でした。最近ではもう2店舗増えて、おしゃれな内装の店舗も出てきました。が、正直空いていればどれでもいい。

C.はITを使って、会社向けに言うなら、業務の可視化をしています。現在誰かが使ってるかどうかがわかるってよさげですよね。もし他のひとが使っていたら出直すことになりますし、車がない私は結構な心理的ストレスを感じてましたので、C.を見つけた時は「おお!いいね」と思いました。

要旨!

これ残念なITなんですよね。目の付け所はいいんですが、ただ利用状況が見えるだけ。可視化以上のなにかがあるわけではない。もしかしたらコインランドリーの運営者向けの機能をユーザーに見せてるだけかもしれません。

つまり、営業戦略がないITの事例です。

例えば、より顧客向けにアピールし、「時間に厳しいあなた!スマホで利用状況がわかります!」とか、自分だったら「会員登録した方には洗濯が終わったらメールで通知します!」というような顧客サービスの向上もできますね。メールアドレスも収集できるので後々の顧客維持戦略にも活用できそうです。

今回わたしは大きめの毛布を洗いたかったので、B.のコインランドリーしか選択肢はありませんでした。なるべく空いてそうな時間帯を狙って行きました。スマホで見れたらよかったなぁ。

C.は競合の調査と、お客さまがどう使えば便利かを調べるべきでしたし、他社にはないITを導入しているのに、ほとんど生かせていない惜しい事例でした。

結局は営業戦略がしっかりしてないとITの価値がありません。社長は必ず戦略のあとにITを意識しましょう。

お読み頂きありがとうございました/便利なのに惜しい
小さな会社のIT戦略




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