中級者向け

windows10のHomeかProかの判断ポイント

小さな会社は、Home版です。

これはwindowsというOSのお話です。 なぜHome エディションか。詳しく説明しましょう。

判断基準は2つ

先日windows7のサポートが終了しましたので、今パソコンを購入すると、windows10というOSがほとんどです。

ご存知の社長も多いと思いますが、windowsには機能が異なるエディションが存在しています。大企業向けや教育機関向けに細分化されていて、大きくは4つですが全部で10個くらいあります。今回はシンプルにHomeとProのどちらにするかについてです。

1.パソコンを利用する従業員の数で決める

自分のパソコンだけ管理しているなら特に問題ないんですが、パソコンの利用人数が増えるとそれに比例して管理コストが増えます。管理コストとは、セットアップやソフトのインストールに加え、インターネットに繋がらない、マウスが使えなくなったなどのトラブル対応も含まれます。

利用者が20人前後になるとITの専任担当を雇いたくなるタイミングではないでしょうか。利用者の情報リテラシーが高い場合は30人、利用者の情報リテラシーが低い場合は10人でも煩わしくなるかもしれません。

この20人というのが非常にポイントで、ホームページの業者の方や大塚商会の営業の方から「そろそろ御社にWindowsサーバー導入しましょう!アップデートやウィルスソフトの管理大変ですよね?」と言われます。導入すると何が嬉しいかと言うと、ログインユーザーの管理や、アップデートのタイミングなどをサーバーで一元管理できます。この一元管理はProでないと非常に都合が悪くなります。

ですので、Windowsサーバーを導入している、もしくは導入予定の場合やパソコンの利用者が将来的に20人以上になる場合はProにしましょう。

2.Proに実装されている機能を使いたい(恐らく使わない)

Proのみに実装されている機能は以下の4つです。

①ドメインへの参加

先ほどの一元管理と同様です。単体では使いません。

②リモートデスクトップ

他のパソコンをインターネット経由で操作できます。パソコンのサポートで使ったり社内サーバーへのアクセスに使用します。

③BitLockerで暗号化

パソコンのHDD、SSD、USBメモリを暗号化できます。あれば尚よしですが、他にできるセキュリティ対策はたくさんありますので必須というものではありません。

④Hyper-V

パソコンの中にもう一台パソコンを起動するソフトです。エンジニアにとっては当り前に使う機能ですが、一般の方はまず使いません。システム部門があるような会社では使っています。

紛失・盗難時のセキュリティ対策としての③くらいでしょうか。但し、必須機能ではないので一般利用ですとProを選ぶ理由はありません。上記機能をどうしても使いたいのであれば選択しましょう。

要旨!

ポイントは2つありましたが、前者のWindowsサーバーを導入するかどうかが肝です。

管理コストが下がるとは言え、導入する際は、サーバー代、ライセンス、サポート費用、IT管理者の人件費(毎月発生する固定費なので最も重要!)を必ず確認してください。また、年間あたりの運用コストを必ず試算し、導入を見送るという判断もありです。

Windowsサーバーを導入しないのであれば、Home版です。よくわからない場合もHome版でいいです。もしHomeを選んでしまっても、実は13,000円程度でProにアップグレードできますから。

私もWindowsサーバーの導入・構築はできますが、他の会社さまにお譲りします。私が提案するのは、可能な限りIT管理者・エンジニアが不要で、確実に業務が楽になるITです。

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