なぜ小さな会社はノートパソコンなのか。
1.情報セキュリティ対策の1つ、クリアデスク!
私が事務所にお伺いすると、まず感じることがあります。
「机の上が片付いてない!パソコン、書類、事務用品で要塞化してる。。」
今までフリーアドレス制(自席を持たず、自由に席を選べるオフィス形態)だったので衝撃でした。
退社時には必ず自分の荷物は片付けて帰ります。これはクリアデスクと言って、非常に基本的な情報漏えい対策の一つです。
パソコン出しっぱなし、書類置きっぱなし、USBメモリ差しっぱなしは、情報セキュリティの観点からよくありません。
ノートパソコンですと配線は電源コードだけで、見た目も視界もスッキリします。デスクトップパソコンと異なり、もしロッカーがあれば片づけることも可能です。他の従業員とのコミュニケーションも取りやすくなりますので、おススメです。
2.性能と価格の差が無い!
タブレットパソコンのような持ち運び専用端末が出る以前のノートパソコンの価格は15万以上が主流でしたが、最近は小型化・高性能化により大分価格が下がっています。10万円未満で業務に支障のない性能を有しています。
世界シェア3強の一つデルコンピュータで比較しました。(2020.01.19時点)
価格
ノートパソコン
モデル名:Vostro 14 3000
66,980円
デスクトップパソコン
モデル名:Vostro 3471
58,980円
8,000円の差ならほぼ一緒ですね。むしろデスクトップパソコンは画面を映すモニターは別売りでしたので、12,000円くらいはプラスされます。となるとデスクトップの方が高くなるケースも出てきます。日本のメーカー(NEC・富士通など)は車と同じで価格維持のためにモデルチェンジを繰り返します。 ノートパソコンは高いんだよねーって感じていた方はぜひデルコンピュータのような直販サイトで検索してみてください。
性能
エンジニアとして気になる上記モデルの性能の違いは、パソコンの頭脳であるCPUのコア数(ノート:4個、デスクトップ:6個)と、データを保存する場所の大きさ、ストレージの容量(ノート:256GB、デスクトップ:1TB=1024GB)です。
まずCPUですが、WordやExcel、インターネット、業務ソフトの利用など通常利用であれば、まったく影響がないレベルです。
次にストレージですが、256GBで十分です。写真や動画などの大容量ファイルを扱う場合は、パソコンではない他のストレージに保存すべきです。内容が異なるので詳細は省きますが、小さな会社では従業員とデータを共有する際、外部ストレージを必ず導入します。ですのでこれも通常利用であれば問題ない容量です。
要旨!
ITとは少し視点が異なりましたが、犯罪学で有名な割れ窓理論と同様、クリアデスクの考え方は、地味ですが重要です。小さな会社はスペースの問題で席が固定化しがちですが、適度な席替えも効果的ですので、移動の際にも楽なノートパソコンが身軽で向いています。
「 電源の関係でデスクトップパソコンが机の上にあるし、書類が大量に積んであって社長の顔が見えない(意図的に隠してる!?)」というような状態になってませんか?
目的があってデスクトップを選択しているなら構いませんが、そうでないならノートパソコンに切り替えてスッキリしましょう!
情報セキュリティスペシャリストの資格を持つ私が御社の情報漏洩リスクを診断します!
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