社長向け

ITにおける発注者と受注者の理想像

当たり前なのですが、認識の齟齬がある方も多いので書きました。大企業も小さな会社も基本は変わらない内容です。

1.発注者

ITが欲しい会社ですね。

このブログを読まれている皆さんです。

つまりわたしの顧客ですね。

日本の企業だとトップダウンは稀(「ITで突撃じゃ~」っていう号令だけはよくやる)で、エンジニアと会話できるのはユニクロの柳井さんくらいです。いや、ビジネスとITを話せるので、エンジニアでは無理ですね。私も自信がありません。

海外ではCEO(社長)はITを知っていて当然、もはやビジネススキルのひとつです。 日本では社長がITを武器として考えることができるのはインターネットでサービスを提供しているベンチャー企業くらいです。

また、大企業の場合はシステム部門から発注することが主ですね。小さな会社(従業員30人未満)では、専任のシステム担当者がいることはまれですし、そもそも必要ないので社長がこの役割を担います。

2.受注者

ITを作る会社ですね。

実態は把握しきれないほど様々な会社、分野があるので、とりあえずわたしです。

新規営業はしない!という戦略を決められるくらい強い会社もあります。強いところには、営業しなくても物凄い仕事が来ます。私が営業戦略の勉強をしてもピンとこない理由はこれ。営業マンが一人もいない強い会社にいたからですね。

何もしなくても来ると思っている。いわゆる勘違いです。でも勉強してから感じることは、営業は必要なのに、いいものを作ってればお客は来る!というようなIT企業は多いということ。

3.二者間の力関係は?

昔は、発注者>受注者
IT業界に限らず、特に発注者が大手だと傲慢なことが多々あります。組織風土による差がもっとも出やすい部分ですね。金融系は特に激しいので私はだいたいは大丈夫。会議の前のお伺いが大事。むしろITより調整が重要。

今は、発注者<受注者
これもIT業界に限ったことではないかもしれませんが、最近は受注者が発注者を選びはじめています。

 発注者が大手であっても自社の社員が疲弊する仕事は受注しない
 規模が小さくても社員がやる気になってくれる仕事を受注する

これは営業戦略に通じるものがあります。

最後に、わたしは、発注者==受注者
あくまで理想です。ひとつイコールが多いじゃないかって?プログラミングの世界ではイコールが2つで完全一致という意味です。間違いではありません。

費用対効果を金額で提示しているにもかかわらず、値切る方がいます。ITは消費ではなく、投資なので適切に運用する限りにおいて必ずリターンを得られます。業務の仕組みづくりが得意なので、中長期視点で考えられない方ですと、難しいです。

もう一つ。わたしはITのプロではあるのですが、御社の業務のプロではありません。広く浅くはわかりますが、その程度の知識で御社に合うITを提案できるか、というと難しいです。

何が言いたいかというと、お互いのわからない部分(あなたはIT、わたしは業務)を補いながら、よりよいITを利活用しましょう、ということです。

お読み頂きありがとうございました/経営者がITを勉強すると敵わない
小さな会社のIT戦略




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